曲物の材質
- 側板:木曽ヒノキ
- 蓋板・底板:木曽サワラ
- 縫い目:山桜の樹皮
- 塗装:天然漆
商品に関して
- 商品は全て手作りのため、記載されているサイズ、容量とは若干異なる場合があります。
(表示サイズは蓋をした状態の外寸です) - 記載内容、商品の価格は予告なく変更する場合があります。
- 全て天然素材のため、漆の艶や色味の違う箇所ができる場合があります。
- お使いいただくうちに、徐々に漆の色が明るく変化することがあります。
- 漆の生成段階で若干の埃が混入する場合があるため、表面に凹凸ができる場合があります。
- 商品の表面に漆や刻苧(こくそ:漆と米の粉を混ぜた糊)の固まりが付着する場合があります。
漆の経年変化について
漆は経年変化で色が変わります。
下の写真は右側が完成したばかりの合わせ小判弁当で、左側は完成から2年ほど経った物です。
このように漆の塗りたては焦げ茶色ですが、時間の経過と共に、徐々に明るく変色していきます。
明るい色合いになることで木地の木目がより際立ち、また違った表情を見ることが出来ます。
すり漆塗りだけでなく、本塗りの朱塗りや溜塗りも同様に変色していきます。
漆器をお使い頂くうえで、微妙な表情の変化も是非お楽しみください。
曲物の構造 蓋の深い物の仕様
イラストは合わせ小判弁当です。蓋を閉めた状態です。
蓋を開けると上のイラストのようになります。合わせ目は上下で反転しています。
蓋が深いため、合わせ目をずらして蓋の開閉による摩耗を避ける仕様になっています。
蓋の深い製品は全てこの仕様に準拠した構造になっています。
ex:丸メンパ/合わせメンパ等
イラストは浅蓋のお弁当箱です。蓋を閉めた状態です。
蓋を開けると下のイラストのようになります。
合わせ目は上下で揃っています。
蓋が浅いため、開閉による摩耗の心配は少なく、デザイン的に美しい造形を考慮しています。
蓋の浅い製品は全てこの仕様に準拠した構造になっています。
ex:丸二段弁当/小判二段弁当等
曲物の構造 小判型・半月型の底板蓋板の仕様(丸型以外)
合わせ小判弁当や半月など、円形以外の曲物の蓋板や底板は、専用の型を使って材を抜きます。
まず、切り抜きたい材に、写真のように細釘で型を2ヶ所固定し、その型に沿って型抜きします。
ここでは材の厚みは8mm程度、釘はそれを突き抜けないように3mm程打ち込んで止めています。
材が抜けたら、釘によって小さな傷が付いた面を内側にして、側板にはめます。
丸型以外の楕円形、半月型等は全てこのような方法で材を抜いていきます。
そのため、丸型以外の曲物は、底板、蓋板のそれぞれ内側2ヶ所に写真のような小さな穴が開いています。
お使いいただく上で、強度的、機能的に問題はありませんので、安心してお使い下さい。
円形の物は木工旋盤で直接材を抜くため、このような穴は開いていません。
曲物の構造 身と蓋のクリアランス
イラストは合わせ小判弁当の透過イメージです。
蓋を閉めた状態です。線は身の外周と蓋の内周のラインです。
蓋を閉めた状態での上からの図です。外側のラインは蓋の側板の内周、内側のラインは身の側板の外周です。
約2~3mm程度のクリアランスをとっています。このような木の器は密閉性は無く、汁物などはお入れできません。
左右に揺すると、このクリアランスの範疇で若干カタカタします。
浅蓋のものも身と蓋で同様にクリアランスをとっています。